プレイス・イン・ザ・ハート  ★★★☆

PLACES IN THE HEART
1984 ヴィスタサイズ 112分
NHK BS2録画

■1930年代前半のテキサス、保安官の夫を黒人に殺された妻(サリー・フィールド)は、初めて厳しい現実の中に投げ出される。流れ者の黒人(ダニー・グローバー)と傷痍軍人の盲目の若者(ジョン・マルコヴィッチ)の助けを借りながら、生き延びるために南部女の土性っ骨を発揮しはじめる・・・
■久しぶりに映画らしい映画を観た気がする。「インビクタス」も悪くないが、脚本的にドラマが希薄なので、これくらいの作りこみの構築が無いと、映画の劇を観た気がしない。
■主筋は上記のとおりで、非常に単純ながら感動的なエピソードが上手く配置されているのだが、副筋でヒロインの姉の夫(エド・ハリス)が不倫するエピソードが対置されている。ここは意見が分かれるところで、単純に主筋と副筋の配分のバランスに無理があるのだと思うが。東映映画流の群像劇なら、主筋の脇にバランスよく配置しながら、違和感無く映画のテーマや人間描写に深みを添えていたものだが。

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