『動機』

動機 (文春文庫)

■やはり書き下ろしの「逆転の夏」が読み応え十分なのだが、「ネタ元」は沢口靖子主演でドラマ化されており、そのできばえが気になる。靖子の演じられそうなキャラクターではないと思うのだが、どんな風に脚色したのだろうか。地方都市の閉塞感がちゃんと表現されているのだろうか。
■「密室の人」はドラマ化が難しそうだが、うまく映像化すれば、耽美的でおもしろいものになりそうな気がする。