続・夕陽のガンマン 地獄の決斗 ★★★

THE GOOD, THE BAD AND THE UGLY
1966 スコープサイズ 約170分
BS2録画　

■セルジオ・レオーネの超有名作だが、初めて見たよ。しかも、日本公開版より長いリストア版で、画質も素晴らしい。しかし、タッチはのんびりしたもので、コミカルな要素を含めて、巨匠が悠々と愉しみながら撮ったという風情。三隅研次にも似たドアップを駆使したレオーネ独特の絵作りをよく知ることができる。
■撮影はトニーノ・デリ・コリで、「荒野の用心棒」のマッシモ・ダラマーノと比べても確かに秀逸だと思うよ。もちろんエンニオ・モリコーネの劇伴も傑作。とにかく、劇伴が始まると、食い入るように見入ってしまう。というか、マカロニ・ウェスタンは音楽の占める比重が非常に大きい。とにかく、よく謳うのだ。イタリアだけに、オペラの素養が生かされているのかもしれない。