TERMINATOR SALVATION
2009 スコープサイズ 114分
ＭＯＶＩＸ京都（ＳＣ３）
■監督がマックＧなので、少し期待してしまったのだが、特にどうということも無い凡作の類。先日テレビでちょっと見入ってしまった前作の方がよほど面白い。マックＧなのに、ユーモアが無いのも困るよね。ターミネーター＋ブレードランナーといった感じの着想で、実質主役はサム・ワーシントン。巻頭とラストが呼応するその着想は悪くないのに、彼のドラマがちっとも心に響かないのが困りもの。サム・ワーシントンに感情移入させる演出が欠如している。
■ＶＦＸはＩＬＭはじめ多数の工房が参加しており、特に冒頭のスカイネット急襲の戦闘場面はさすがに臨場感が素晴らしいが、とにかく、ＣＧの嵐は既に食傷気味で、何を見ても感慨が沸かない。というか、アクションの見せ場に工夫が足りないのだ。モトターミネーターなんて、ＣＧバイクが走ってるだけですからね。せっかくの巨大ロボットも何もない砂漠に唐突に出現するなんて、マックＧ不勉強すぎ。ハリウッド映画に必要なのはＣＧの使用に制約を設けることではないかと真剣に思うよ。なんでもかんでもＶＦＸで片付けようとせず、知恵を働かせることを義務付けるのだ。ＶＦＸはお砂糖たっぷりの甘いお菓子なのだから、一点豪華主義的にちょっとだけ使えば十分なのだ。
