妖しき文豪怪談 鼻

■脚本、監督は李相日、撮影は笠松則通。原作小説の後日談という位置づけで、監督がオリジナルでこしらえた物語。文豪怪談と謳いながら、それでいいのかという気がするが。
■物語自体はシンプルなのだが、まあ怪談という風情の演出ではなく、異形のものに対する差別が大きく扱われるものの、切実感が感じられず、美術や撮影は頑張っているものの、時代劇としての面白みにも欠ける、どうも中途半端な作品。

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