云うても凡作!怪談(1972)『牡丹灯籠』

■原作:三遊亭円朝 脚本:冬島泰三 撮影:山田一夫 照明:大石弘一 美術:鳥居塚誠一 音楽:冬木透 監督:西山正輝

■おなじみの牡丹灯籠だけど、あまりいいところはなくて、お露が自害した原因が伴蔵だったというところがちょっと新鮮だった。伴蔵を演じる垂水悟郎劇団民藝出身なのでシリアスなものも多いけど、たまにこうしたコミカルな役を演じる。でもアクが少ないので、ちょっと物足りない気はする。

■新三郎を救おうとする僧侶が河野秋武で、結構晩年の出演作のようだ。まだまだ元気そうなのになあ。

■なにしろ、牡丹灯籠は人気の高い演目で、山ほど映像化されているので、点が辛くなる。

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