アンダーワールド・エボリューション★★★

アンダーワールド2 エボリューション (字幕版)

アンダーワールド2 エボリューション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video

UNDERWORLD: EVOLUTION
2006 スコープサイズ 106分
TOHOシネマズ二条(SC3)


 前作で一族の統治者ビクターが家族を虐殺していた真実を知り、女ヴァンパイア セリーンはビクターへの復讐を果たし、同族からも追われる身となる。唯一の味方であるヴァンパイアとライカン(狼男)の混血種マイケルだけ。2人を追うのは、蘇った吸血魔マーカスと謎の武装集団。彼らの狙いが明らかになるとき、両種族の創世にまつわる秘密が明かされる・・・
 端的に言って、吸血鬼と狼男の発生の由来を説き明かすという構想は気宇壮大で悪くはないのだが、だからといってとくに面白い物語というわけではない。前作では、ベッキンセールとヴィクターの因縁にアクション映画としての面白みが集約されており、ラストの夢見るようなベッキンセールの大ジャンプによる刃の一閃が見事な演出だったが、今回はそれに匹敵する秀逸な見せ場が無く、ひたすらケイト・ベッキンセールの魅力だけで引っ張るしかないのだ。
 実際、ベッキンセール姫の浮世離れした超のつく美貌に見とれているだけで観る価値はあるともいえる。肩幅が狭く、胸も薄いケイトが浜村淳並に上げ底のブーツ(身長は173センチあるはずなのだが)で頑張るアクションは、いつまでも少女のようなか弱さが付きまとい、父性をくすぐる。
 しかし、大物ヴァンパイア マーカスとの対決にも前作のようなヒロインの美しさを生かす工夫が無く、ありきたりの趣向で決着してしまう。正直、3作目はもういいよ。

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