チャーリーとチョコレート工場 ★★★

CHARLIE AND THE CHOCOLATE FACTORY
2005 ヴィスタサイズ 日本語吹き替え版
ユナイテッドシネマ大津(SC4)


 チョコレート工場の見学券を当てた5人の子供たちは、ウォンカという風変わりな社長(ジョニー・デップ)の案内で夢のような工場内を見学するが、工場の不思議な罠にかかり、ひとりひとりと脱落してゆく・・・ 

 ジョニー・デップが白塗りのチョコレート工場のオーナーを嬉々として演じるティム・バートンの最新作だが、おそらく原作に忠実に脚本化したらしく、ちょっと捻りに欠ける平板な仕上がりに思える。

 幼児性とオタク性の探求をジョニー・デップクリストファー・リーの父子に集約するあたりは道具立てとしては文句をつけられない戦略を用意しているのだが、工場を実質的に支える小さいオッサン集団ウンパ・ルンパの謎の大活躍はいったい何なのか、理解しがたい部分も少なくない。的場浩二釈由美子が目撃したという”小さいおっさん”の都市伝説と何らかの関係が有るのか?ただ、このおっさん軍団、この映画の最大の見所なのだが。

 まあ、なんといっても自分の分身たるジョニー・デップに、ヴィンセント・プライスクリストファー・リーの息子を演じさせられれば、ティム・バートン的にはそれだけで満足というものだろう。

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