ホントは「SNS映画評論家」への逆襲だ!荒井晴彦、森達也、白石和彌、井上淳一著『映画評論家への逆襲』

■これはなかなか読みどころが多い新書で、二回も読んでしまいました。「反日は最低限のたしなみだと思ってた」は荒井晴彦の発言で、痛快ですね。

■第7章が特にトゲトゲしていて、本書のほんとうのタイトルは、「「SNS映画評論家」への逆襲」だと言っている。そして、このパートで野木亜紀子とか坂元裕二を批判しているところが読みどころで、特に『罪の声』が槍玉に上がるのは、ポジショントークとしては当然だし、実際かなりいろんな違和感を残す物語だけど、柱の日本語がおかしいと重箱の隅をつつくのが、さすがの粘着質。
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■2021年の『花束みたいな恋をした』については、某俳優父子の会話が紹介されていて、息子がアレ話題だけど酷いから観てみてよ、と父に言ったらしい。実名は出てないけど、どう考えても、柄本明の家だよね。柄本佑(あるいは時生?)と柄本明のエピソードにしかみえないよね。ちなみに、柄本佑は翌年の2022年に『初恋の悪魔』で坂元裕二作品に出てますよ!結構ノリノリでステロタイプな役を演じていたよね。
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■なお、「三日三晩部屋の至る所でセックスした」の独白を、画で見せないと映画じゃないだろと批判しているのは、いかにも荒井晴彦で、そこにフォーカスするのか、背後に廻すのか、まあそれは作家性だから、人によって違って当然なところだよね。一部で有名な、古田求の『薄化粧』に対する『シナリオ』誌での批判も、同じことが言えると思うけど。

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