和泉雅子は中学生!まるで赤川次郎の青春ミステリーだった『若い爪あと』

基本情報

若い爪あと ★★★
1962 スコープサイズ(モノクロ) 70分 @アマプラ
企画:柳川武夫 脚本:清水晃 撮影:柿田勇 照明:高橋勇 美術:柳生一夫 音楽:小杉太一郎 監督:中島義次

感想

和泉雅子は、中学生だ!同じアパートのイカした若い歯科医(波多野憲)にあこがれて、デートに誘われると舞い上がるけど、その晩、アパートで若い女の死体が発見されて。。。

■いわゆる二本立ての添え物映画で、中編映画という感じ。だけど、縛りが弱いので、わりと自由に撮れたらしい。本作は、完全にアイドル映画で、しかもミステリーという、まさに後年の赤川次郎ものを彷彿させる小品。なにしろ、和泉雅子は中学生役だ。実際、可愛いし、アイドルだね。しかも、浦山の『非行少女』の前なのでまだ演技開眼前。でも、意外に的確な演技を披露していて、中島義次という監督、わりと粘ったのではないか。
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■疑惑のイケメン歯科医が波多野憲というのも味があって、劇団民藝の若手だけど、性格俳優のニュアンスを活かしている。すでに『学生野郎と娘たち』で人非人の色悪を演じて強烈な印象を残していたので、ある意味、お約束の役どころで、配役を見ればその後の展開は想像できるよね!日活ファンなら!という期待通りの配役。
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■殺人事件の犯人の気配を感じながら、それでも信じたいと思って庇おうとする純な女子中学生の気持ちに寄り添ったライトな心理劇として、ちゃんとできているし、青春ドラマとしての冒頭とラストの素直な呼応の気持ちよさも、実にいい塩梅。中島義次という監督はなかなか筋が良かったみたいだけど、その後どこに行ったのかなあ。


参考

波多野憲はまさに性格俳優でしたね。色悪で卑劣漢。
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