主題歌は傑作だけど…これどこが面白いの??『危いことなら銭になる』

基本情報

危いことなら銭になる ★★
1962 スコープサイズ 82分 @アマプラ
企画:久保圭之介 原作:都筑道夫 脚本:池田一朗山崎忠昭 撮影:姫田真佐久 照明:岩木保夫 美術:大鶴泰弘 音楽:伊部晴美 特殊技術:金田啓治 監督:中平康

感想

■偽札作りの名人(左卜全)を巡って、事件屋の主人公たち(宍戸錠浅丘ルリ子長門裕之、草薙幸二郎)とやくざたち(浜田寅彦、郷鍈治、平田大三郎ら)が奪い合う犯罪コメディだけど、これがどうもパッとしない活劇で、なにしろ原作が曲者の都筑道夫なので仕方ないけど、なぜか当時売れっ子作家だったんだよなあ。なんでだろ?

浅丘ルリ子が柔道一段、合気道二段(だったか?)の娘を演じて、珍味を醸し出すのはいいけど、アクションはもっとそれらしくシャープに撮ってくれないと困る。非常に可愛くていいのに、中途半端なキャラ。洗練された洒落たコメディというわけでもなく、中平康は何をしたかったのか?さっぱり腑に落ちない。ガラスのジョーとか言われても、どこを面白がればいいのか?そこが都筑道夫テイストなんだろうけど。

■日活では『殺しの烙印』というオフビートな活劇(?)もあって、なぜかこうした意味不明な活劇の系譜ができてしまっていて、いったい誰の趣味なのか?と不思議に思うのだけど。藤田敏八なんかの活劇もこの系譜だなあ。

■あまり言われないけど、三宅光子の歌うテーマソングはムーディーで洒落た、間違いなく傑作で、谷川俊太郎が詩を書いていて、黛敏郎の作曲と思い込んでいたけど、伊部晴美だった。このセンスで本編が撮られていればいいのに、何故かちっとも内容が釣り合っていない。


参考

中平康は意外と活劇に向いていない気がする。『紅の翼』はその例外か。
maricozy.hatenablog.jp

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