指は失くしても、きっと明日は晴れるのだ!『雑踏に光る眼』

基本情報

雑踏に光る眼 ★★★
1959 スコープサイズ(モノクロ) 51分 @アマプラ
企画:芦田正蔵 原作:藤原審爾 脚本:横山保朗 撮影:中尾利太郎 照明:熊谷秀夫 美術:西亥一郎 音楽:小杉太一郎 監督:小杉勇

感想

■田舎から上京して、悪い輩に拐かされそうになる娘(中村万寿子)を、出所したばかりの元スリの男(二谷英明)が悪の組織(秘密売春組織)から救い出そうとするが。。。

■タイトルの、雑踏に光る眼は、刑事のそれで、天草四郎が演じる。もともとは芦田伸介の予定だったらしいけど、この当時日活映画では直前の配役の変更は頻繁にあった。なんで天草四郎?と思ったけど、そういう経緯だったのね。

■売春組織の女ボスがなかなかの貫禄で、広岡三栄子という人が演じるけど、情け容赦なく残酷で素敵。手下の男たちは平気で引っ叩く、二谷英明の指を詰めさせる。とやりたい放題。

■指を詰めて娘を救った男は、娘から毛糸の手袋を贈られる。これで指の欠損が目立たないと素朴に笑い合う。なんとお気楽な時代。眩しい。

■この時代の日活映画のロケ撮影は、多分良いフィルムを使っているので、街の情景ごとドラマ的な舞台になっている。列車の車窓から見える街の情景なんて、後年はすっかり白く飛んだり、フォーカスの外に滲んでいるものだけど、この時代は、車内から風景までばっちりピントが合っている。よほどモノクロフィルムの感度が良かったのかな。特に構えて撮ったわけじゃないはずなのに、東映映画なんかと全く街の描き方が違う。


参考

杉勇の機動捜査班シリーズをつまみ食い。
maricozy.hatenablog.jp
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