基本情報
花まんま ★★☆
2025 ヴィスタサイズ 118分 @アマプラ
企画:須藤泰司 原作:朱川湊人 脚本:北敬太 撮影:山本英夫 照明:東田勇児 美術:小出憲 音楽:いけよしひろ VFX:田中貴志 監督:前田哲
感想
■父母なきあと、男手一つで育てた妹が嫁に行く。それだけで泣けるのに、妹にはある秘密があった。なぜか若くて死んだ別の娘の記憶を継承しているのだ。。。
■朱川湊人の小説は直木賞を受賞している有名な作品で、しかもホラー短編集として世に出た。その中の一編が心温まる本作で、原作はよくできた泣かせるファンタジーだろうと思う。映画も基本はそうだ。けど、結構いろいろと脱線していて、一筋縄ではいかない問題作、あるいは残念作。
■昔のハリウッド映画にもあったようなファンタジーで、しかも大阪の下町を舞台とする人情ドラマなので、本来は松竹で撮るべき映画だと思うけど、松竹の京都撮影所は規模が小さいので、東映京都を拠点として撮った。そこは良いんだけど、さすがに、ベタベタし過ぎで、切れが悪い。結婚式での兄貴のスピーチとか、趣向としてアドリブっぽくて悪くはないけど、まあさすがにダレる。なぜか鳥の言葉がわかるフィアンセというのも、なかなか謎の設定で、リアリティラインが混乱する。役者はどんな気持ちで演じれば良いのか、困惑しただろう。真面目に考えれば、そうなるはず。
■有村架純がすっかり色っぽくなっていて、これは良かったね。非常に良かった。これならいろんな役ができるよね。綺麗盛りを生かさない手はない。
■一方で、きょうだいの父親はホントは赤井英和しかないけど、年齢的に無理があるので、板橋駿谷という人が配役されたが、関西の人じゃないので、かなりきびしい。ユニークな個性の人らしいので、面白いのは、確かにそうだけど、ここはザ・大阪という配役で締めたいところだ。脇はオール阪神・巨人が締めているのだ。まあ、こういうところに、役者の層の薄さが出てしまうなあ。
■主演の鈴木亮平は関西ナチュラルだけどなにわ情緒が薄くて、むしろ『エルピス』とか『TOKYO MER 走る救命救急室』の方が柄に合っているのが不思議。
maricozy.hatenablog.jp
■幻想シーンをアナログな道具立てで、敢えて撮っているのがユニークだけど、技術的にはマット画やCGを含めて色々使われているようだ。一番困るのは車のシーンの背景がデジタル合成で、全く馴染んでいないことだ。これはさすがに恥ずかしい。老舗のマリンポストがメイン担当らしいけど、どうしたの?
■美術の小出憲はNHKのドラマ『八月の声を運ぶ男』も担当していたけど、いま東映京都の美術部に所属しているのか?
maricozy.hatenablog.jp
参考
有村架純、伝説。というか、成長記録。
maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
鈴木亮平といえば『エルピス』でしょう!
maricozy.hatenablog.jp

