やっぱり歪な70年代アクション!『フレンチ・コネクション』

基本情報

The French Connection ★★★
1971 スコープサイズ 104分 @NHKBS

感想

■これもさすがに今のドラマツルギーの観点から見ると、かなりいびつな映画で、導入部が明らかに長過ぎる。というか、ほぼ不要だろう。フランスロケ行きたかったので、いっぱい撮ったから、生かしてね!という編集指示なのか、あまり意味のないエピソードが延々と続き、なかなか本題に入らない。いまなら、一発でダメ出し食らうところだ。

■ハリウッド映画は30年代にほぼドラマツルギーを完成させていて、50年代くらいまで使い倒すけど、60年代からは徐々に古臭いと批判され、70年代にはいちどぶっ壊れたわけだけど、いかにも70年代だよねえ、というタッチ。ズームを使ったラフな撮り方も、荒っぽい編集もね。

■しかし、中盤の大アクションは時代の変遷を感じさせて斬新で、「新幹線大爆破」だって影響を受けている。確かに、あれは受ける。しかも、最初があんなに間延びしたダルなタッチだったので、対比は効いている。

■しかも、ラストの廃工場の陰鬱な活劇は、完全に黒沢清で、その影響力の大きさはVシネマを経て今に至るのだ。迂闊にも知らなかった。

■しかし、警察で散々雑に分解した車両をあっというまに復旧して、麻薬団に戻して騙すという展開は、ちょっと正気かと思ったぞ。あんな雑な分解やっといて、新品同様に復旧しましたとか、フリードキン、大丈夫か?


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