■長編映画の構成は15パーツ(ビート)に分解できるし、全体で40枚のカード(シークエンス)をボードに張っていけば、映画の構成ができてしまうというものです。実際に、実用性が高いと思います。ただ、「ビート」という言葉に和訳がないので、根本的なところで誤解が生じそうな気もします。
■でも、実際はもっとコンパクトに纏められて、パーツとしては15ではなくて、8パーツくらいになると思います。それらのパーツの中のしかるべきところにターニングポイントが配置されるわけ。重要なのは、きっかけ、第一ターニングポイント、ミッドポイント、第二ターニングポイントのあたりだろう。これらは、8パーツの中に配置されるので、パーツとしては、7、8くらいに収まるということ。
■となると、全体100分の映画として、各パーツが10分~15分くらいのボリュームになる。全体が40枚のカード(シークエンス)で収まるなら、各パーツ5枚くらいのカードが書ければ、映画の全体構成は成り立つ。だから、それくらいなら誰でも書けるでしょ?ということで、大ヒットした。実際、非常に実用性が高いと思います。思いついたアイディアを、このBS2に当てはめていけば、映画の骨格はある程度法則通りにできてしまいます。
■それに、いまどきなので、AIがそんなことはよく知っていて、アイディアとかプロットなどを提示すると、全体プロットを考案してくれて、各ビートの分割なども自動でやってくれます。今後、このあたりはAIがもっと賢くやってくれるでしょうね。基本アイディアから、40枚のカードも作ってくれるのではないでしょうか。こんど試してみよう。
さっそく試しましたが、ちゃんとできますね。
BS2に沿った形でプロットを生成させて、そのまま40枚のカードに変換させると、あっさりできました。
シークエンスの分割も、そんなに違和感はないですね。
ただ、発想の飛躍もなくて、かなりステロタイプなストーリーラインになるので、そのままでは使えない!
要所要所は、こちらでアイディアを付加したり、捻ったりして、指示を出さないとね。
■ただし、映画の構成は理論的に技術としてできてしまうけど、各シーンのセリフを書くのには、才能とかセンスが必要で、ここのハードルが高い。でも、たくさん書くことでセリフも上達すると言われています。(他書によると)
■あと重要なのは、ログラインという考え方で、実際これをしっかりと確定しておかないと、後で全体がブレる。これは昔から言われている、一言でどんな話か言えないとダメというもの。名作は、みんな簡単に一言で言える。その通り。あとは、原始人でも理解できるか?という考え方。お仕事の説明資料の作成とかでよく言われるのは、中学生でも理解できるように書け!と指南されるけど、映画の場合は、原始人が参照点だそうです。

