基本情報
爆破命令 ★★★☆
1960 スコープサイズ(モノクロ) 51分 @アマプラ
企画:岩井金男 原案:今戸公徳、山内泰雄 脚本:秋元隆太 撮影:萩原泉 照明:森年男 美術:横尾嘉良 音楽:松村禎三 特殊技術:天羽四郎 監督:野村孝
感想
■麻薬王の王が爆死した。誰が殺したのか?香港からやってきた陳(二谷英明)が犯人を探るうち、CAの女(香月美奈子)の父親が失踪していることを知る。。。
■野村孝の監督第二作。まだ添え物のSP映画だけど、非常にできが良いので、次作は長編の『摩天楼の男』になりました。野村孝の活劇演出には岡本喜八の影響があると思うなあ。日活て、伝統的に長廻しの系譜があるけど、野村孝はカッティングの人という印象で、キレが良い。
■日活のモノクロ活劇はロケを生かした画角と、町並みと役者をともに活かす演出姿勢で東映とは一線を画して貴重だけど、本作もその典型で、ロケ撮影がいいし、クライマックスの地下工場の美術装置も実にいい感じ。
■事件に巻き揉まれてゆく宿命の女を香月美奈子が演じて、芯の強い女の内面と性格を反映した表情とかの見栄えを、なかなか見事に演じている。東宝だと水野久美だろうか。ちょっと地味だけど、よく見るとユニークな味のある女優だなあ。
■当然ながら、王は本当に死んだのか?というツイストが設定されていて、事件の真相はなかなか複雑な、というか持って回った(!)経緯が明らかになる。永井智雄が単純な悪役で、いつもは社会派映画の官僚とかを完璧にリアルに演じる巧者だけど、こういうジャンル映画では変態テイストも加味されて、珍味でいいなあ。
■主人公にライバルとして絡む殺し屋が木浦佑三というのは、なにか事情があったのか?とてもいい役なのに。この二人の因縁もよくできていて、このあたりの作劇は見事なものだと思います。上手いなあ。
■冒頭でトラックが大爆発するのでかなり大きなミニチュアを使っていて、妙にできが良いんだけど、特撮は天羽四郎が担当。この人、なんだかいつもトラックを爆破したり、激突させたりしているトラック(特撮)野郎だね?
参考
maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
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天羽四郎のトラック特撮がスパイスになっている。
maricozy.hatenablog.jp
