ドラマツルギー的にいろいろ厳しい、70年代映画『コンドル』

基本情報

Three Days of the Condor ★★★
1975 スコープサイズ 118分 @DVD

感想

■ある日、アメリカ文学史協会(CIAの外郭団体)の同僚たちが何者かに皆殺しにされる。たまたま難を逃れた”コンドル”(ロバート・レッドフォード)が、逃亡しながら、事件の真相に迫る。。。

シドニー・ポラックの有名作だけど、さすがに今観るとなかなか厳しい。マックス・フォン・シドーの殺し屋が抜群に秀逸だし、アクションシーンの編集も抜群に切れが良いので、満足感はあるのだけど。そうそう、デイブ・グルーシンの音楽も、この時代でしか聴けないスコアなので、点数が高い。

■そもそも、コンドルがたまたま出逢った女写真家(フェイ・ダナウェイ)のアパートに押し込んで、そのまま相棒になるという展開の納得感が難しい。なんとなく、ラブシーンの成り立つようにこねこねとシーンが書かれているし、らしい演出をするけど、ありえな~い!というご都合主義を払拭するのは難しい。彼女に動機がないからだ。

■コンドルの反撃も、いままで本しか読んでいないのに、冒険小説読んだから電話の盗聴とかもできまっせ!というご都合主義。いくらなんでもなあ。

■終幕のマックス・フォン・シドーとの関係性のツイストも効いているし、ラストのアンニュイな余韻も70年代テイストで悪くないので、まあ70年代ドラマツルギーの限界という気はする。でも、マックス・フォン・シドーは最高です。



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