■その昔東宝レコードから出ていたCDです。1997年のCDなので、さすがに今は売っていないようです。
■ライナーノーツが非常に面白くて、芥川家なので芸術的な高踏的な家庭環境をイメージするけど、最初に語られるのが、父親が書斎を建て増したら家相が最悪になって、翌年に父親は自殺するし、その後も親戚や家人の死が続いて、陰鬱な子供時代を過ごしたという話。
■最初は父親の印税で暮らしていたけど、戦争になると出版が少なくなるし、戦後はバイオリンの流しで生計を助けたとか、なかなか庶民的なエピソードで、好感度アップ。長兄の芥川比呂志はガチガチの新劇人だけど、次兄の多加志と仲が良かったらしく、でも戦争で死んでしまう。そうした人間形成のエピソードが意外と庶民的で興味深い。
■実際のところ、芥川也寸志は前半生を映画音楽で食っていて、純音楽を書く時間がとれなかったそう。しかも、当時の映画は音楽予算と時間がギリギリで、徹夜続きだったのでしんどかったそう。伊福部昭とか佐藤勝とか、どんだけ徹夜したんだろうか?だから、芥川也寸志の作品歴をみると、ホントに映画音楽家だったんだなあと納得した。1950年代から1960年代前半にかけて、書きまくっている。
■「ゼロの焦点」も良いけど、「野火」が傑作で、これは目からウロコでしたね。こんなに良かったっけ?「地獄変」は完全に60年代ハリウッドの3時間映画大作の曲想をイメージしていると思う。
■野村芳太郎とは気があったらしく、柔軟に意見を汲み上げてくれるのでやりやすかったそう。スタッフに意見を出させて、取捨選択してゆくことで自分の個性を出すタイプだったらしい。反対に市川崑はここからここまで、とあらかじめ決め込んで指示をするタイプで、不完全燃焼感が残ったようだ。でも、傑作を残している。基本的に我の強い監督は苦手だったらしい(奥様談)。意外とナイーブなタイプなんだね。
■そして「砂の器」は完全に商業主義を目指していて、野村監督も含めて「売れる音楽」を作ろうと計画したそう。確かにあれはそういう映画だった。
参考
芥川也寸志のスコアはいっぱい聴いていたのだ。確かに、いっぱいあるわ。
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