意外と読み出がある『小学館版学習まんが 日本の歴史』13「明治維新と文明開化」&14「日清・日露戦争と帝国日本」

小学館版学習まんが日本の歴史シリーズは、なかなか評判がいいようです。比較的最近、漫画がリニューアルされたのですね。実際、絵柄が最近の漫画タッチで、読みやすいし、結構細かいことまで書かれているし、バランス感覚がありますね。

■明治時代て、なぜか10年単位で区切って概観できるのですな。というか、そんなふうに編集されているわけだけど、分かりやすくていいなあ。

■明治の前半は、10年目に西南戦争があり侍が滅亡し、「維新の三傑」が退場する。士族(侍)の滅亡に、維新後にまだ10年かかったわけ。それは明治維新の残酷な戦後処理だったわけだね。その後10年で立憲国家制度を確立というふうにざっくりと区切られる。

■西欧で200年かかった国民国家を、たった20年で実現したと。まあ、先進国のモノマネができたので早かったわけだけど、それにしても急進的だし、「国家」とか「国民」という概念が日本人になかなか定着しない(今も?)のも無理からぬことのように感じる。それまで何百年もそんな概念なかったのだから。そもそも「日本」だって、できたのは最近の話だ。

■そして日清戦争のときに「国民」意識が伸長したらしい。それは戦争とセットの概念だったわけ。

日清戦争のときに「国家」意識が根付いたのに、日露戦争後には、早くも「国家」離れと個人主義が台頭したので、1908年に戊申詔書を出して、明治初期に捏造した国体思想を再確認する必要があったとか。興味深い。

井上馨は意にそまぬことがあると東京を離れ、その心理的な反発(怒り)に比例して、遠くに逼塞したらしい。一番怒ったときは、故郷の山口に帰ったらしい。なんだそりゃ。

■まあ、義務教育レベルの日本史なんだけど、けっこう良いことが書いてありますね。この程度の知識があれば、参政党なんかに騙される(煽動される)ことは起こらないので、みんな義務教育を真面目に受けていなかったわけですね。まさに教育の失敗!なので、文科省はもっと頑張ろう!

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