「困ったちゃん」がドラマを駆動する!浅田直亮、仲村みなみ著『 「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方 』

■大昔に買っていた本が断捨離の途中で出てきました。『「懐かしドラマ」が教えてくれるシナリオの書き方』です。初版は2005年に出てますね。実に20年前ですか!

■「お気楽流」のスタンスで、難しく考えず、場当たり的にお話を転がしていこうという趣旨で、テレビの連続ドラマが参照されるところからも、そうしたある程度長いスパンのドラマが想定されていますが、コンテストでは60分とか100分の長さなので、そのままではさすがに難しい。

■でも有意義な指摘も多くて、要は主人公に欠点を持たせて感情移入させる、ストーリーを考えるのではなくて、主人公に「困ったちゃん」をぶつけて、追い込みつつシチュエーションを転がしてゆく、そうすれば全体の尺は「困ったちゃん」のアタックの数でコントロールできる、オチは要らないといったもの。何かができなかった主人公ができるようになりました。それでドラマは終わるし、成立する。だから、どんでん返しとかオチは不要。そういうこと。主人公が変化(成長)すれば、ドラマになる。

■主人公の動機の発生からドラマは動き始め、一旦挫折するけど、再度少し変化した違う動機が動き出し、さらに挫折するけど、また新たな動機が起動し。。。といったふうにその繰り返しで、ドラマがどんどん長くなりますね。まさに昔のドラマはそれで1年間引っ張ったわけです。ただ、単発ドラマとか映画では、それだけではだめなので、起承転結の「承」の部分の尺を構成するのに使えそうでうね。90分映画か、120分映画かによって、「承」の部分の尺が違ってくるから。

■こちらが改訂版のようです。書中のイラストも差し替えになってますね(著作権とか肖像権の問題でしょう)。そもそも「困ったちゃん」て、完全に死語ですよね。。。

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