基本情報
Trumbo ★★★
2015 スコープサイズ 124分 @DVD
感想
■ハリウッドで最高のギャラを得た脚本家トランボが、赤狩りに引っかかって、ハリウッド・テンとして追放、議会侮辱罪で収監されるが、出所すると、B級映画の脚本を偽名で書きまくって生活を支えるという実話の映画化。
■ダルトン・トランボは『ローマの休日』と『黒い牡牛』でアカデミー脚本賞を受賞した天才脚本家だけど、ヘッダ・ホッパーとかジョン・ウェインとかサム・ウッドとかドナルド・レーガンの「アメリカの理想を守るための映画同盟」のおかげで共産主義者として業界を追放される。一方、実名で復帰する際には、カーク・ダグラスとかオットー・プレミンジャーなどが男気を見せる。というわけで、旗幟鮮明ですね。
■実際のエピソードが強烈なのでそれだけで面白いけど、映画としてはかなり低予算だし、ドラマとしてはコクがない。でも配役が豪華なので、それなりに格が上がっている。ジョン・ウェインの反共姿勢と悪辣ぶりが辛辣に描かれる一方で、金と女のために映画を作っていると豪語するキングブラザースが傑作で、トランボに脚本書かせていると暴露したければすればするがいいさ、どうせうちの映画見る連中は字が読めないんだぞ!と逆襲する様が傑作。
■しかも演じるのがジョン・グッドマン。あの名作『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』ではウィリアム・キャッスルを演じた男!ゴリラのぬいぐるみが手に入ったから、これで何か一本書けとか、半ヤクザの映画屋気質が痛快だね。ドラマにするなら、こっちを描いたほうが絶対面白いのに。
参考
原作はこちら。
なんと漫画もありますよ。たぶん、これ読んだほうが面白そうだなあ。未読だけど、ずっと気になっている。


