ついにソ連侵攻開始!シリーズ第4作『兵隊やくざ脱獄』

基本情報

兵隊やくざ脱獄 ★★☆
1966 スコープサイズ 86分 @アマプラ
企画:久保寺生郎 原作:有馬頼義 脚本:舟橋和郎 撮影:今井ひろし 照明:伊藤貞一 美術:太田誠一 音楽:塚原哲夫 監督:森一生

感想

■脱走の罪でついに監獄に入れられるが、有田の親友の法務官(中谷一郎)のおかげで仮釈放され、ソ満国境の最前線守備隊に出される凸凹コンビ。だが、佐々木軍曹(草薙幸二郎)が兵(田中邦衛)の持つ翡翠に目がくらんで殺害したことを知ると。。。

■シリーズ第4作でついにソ連が宣戦布告して黒竜江を超えてくる。昭和20年8月9日のこと。もちろん実際に映画に映っているのは琵琶湖か桂川だろうけど。

ソ連侵攻で民間人の避難が始まるけど、将校たちが先に逃げようとするのを機関銃で脅しあげて、この野郎、トラックから降りろと命じるのが凸凹コンビで、大宮は一緒に内地へ帰ろうと誘う女(小川真由美)を振って、有田の下へ走る。嬉しそうに。もうこの頃から、二人は完全に夫婦以上の関係で、要所で有田にデレデレする大宮は凶暴なパンダのようで、体型含めて可愛い動物に見えてくる(錯覚)し、どんな逆境でも二人が睦まじくしているのを観ているだけで、ニヤニヤしてしまうから、恐ろしい。

ソ連侵攻後の満州の混乱状態は次作『大脱走』でのテーマとなる。満州からの引き上げは地獄旅ともいわれ、悲惨な事件が多いのだけど、映画やドラマになったものは意外に少なくて、低予算作品とはいえ、素材として扱っただけで結構貴重。このシリーズの値打ちは今後再評価される可能性がある(かも)。
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■真面目に考えると相当に悲愴な状況だけど、やっていることはいつもの兵隊やくざで、粗野で下品。東映ほどではないけど。勝新曹長に言われて、国境線で鴨を捕りに出かけるし。ちなみに成田三樹夫の青柳憲兵伍長は出ません。なんとなくレギュラーと思っていたけど、そうではなかった。次回、ソ連侵攻のどさくさ紛れに憲兵の身分を隠して他の部隊に潜り込んでいるわけ。



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