よくある定食ドラマだけど、芳根京子は将来有望『まどか26歳、研修医やってます!』

『まどか26歳、研修医やってます!』 ★★★
原作:水谷緑 音楽:伊賀拓郎 脚本:前川洋一船橋勧、松井香奈、村野玲子、原野吉弘 演出:井村太一、山本剛義、大内舞子

NHKの『べらぼう』はインカメラVFXや映像のルック(LUT)が生理的に気持ち悪いし、この主人公どこが面白いの?という話で、さすがに脱落してしまったのですが、TBSの『まどか26歳、研修医やってます!』は全部観ましたよ。もちろん芳根京子が主演だから観始めたのですが、ほんとにどうということもないありふれた定食ドラマでしたね。あまり話題にならかったけど、ABCの『マイダイアリー』がいかに意欲作だったかがよく分かります。

■でも、コメディとして作ったのは正解で、基本的にありふれた医療ドラマなんだけど、コメディタッチが効いていたし、個々のエピソードの粒立ちは良かった。芳根京子はできる娘なので、演技的には全く危うげがないし、コメディはお手の物。でも28歳の彼女にしては役不足だと思う。もっとできる人だから。『カラオケ行こ!』はもちろん、『テレビ報道記者』は良かったからなあ。

■原作ものなのであまり自由に脚色もできないだろうけど、『ヒポクラテスたち』みたいな青春ドラマにはならなかったなあ。あくまでラブコメ風味。脚本はベテランの前川洋一が筆頭のチーム制で回しているようで、デビュー直後の若手の脚本家陣かと思いきや、結構なベテラン勢ですね。演出も若手じゃないかな、と思ったけど、そうでもないなあ。結構なベテランだね。

■脇を締めるベテラン勢が好演で、奥田瑛二も臭みが抜けて枯れた風情が良い味だと思ったし、木村多江佐藤隆太も頼もしい。赤堀雅秋は最近役どころが大きくなりつつあるけど、本業は劇作家&演出家なので、本来なら専業の役者がやるべきなのに、ホントにいま役者がいないのね。俳優部の層の薄さは研修医グループの配役にも顕著で、芳根京子以外の二人の女子は最後まで見分けがつかなかったよ。今どきこんなもん?

■蛇足だけど、患者として登場する金田明夫の末期患者のやつれ方が、ホントにリアルなので、観ていて辛かったなあ。ホントに体悪そうに見えたけど、大丈夫なのかなあ。純粋に演技力?

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