■2024年はテレビドラマの迷作、傑作を集中的に(狂ったように?)追跡した一年でした。映画よりも、テレビドラマを熱心に観ましたね。なにしろ、最近のハリウッド映画はすっかり堕落してしまったので、普通のありふれたドラマが観たければ、配信系を観るしかない困った状態です。同じことは邦画でもいえて、先鋭的なドラマが映画ではなく、ドラマで展開されるケースが増えていますね。『地面師』とかも話題になりましたが、未見です。
■そのなかで坂元裕二の過去作を集中的に観て、その真価を認識したことは大きな発見でした。正直なところ作品によってかなりのムラがあるけど、ハマると凄かった。『それでも、生きてゆく』『カルテット』『大豆田とわ子と三人の元夫』は文句無しの傑作でしたね。『最高の離婚』は、ちょっと宙ぶらりんで終わってしまうので損をしている気がしますが、後を引くドラマでした。なかなか余人には真似できない独壇場だと思います。ということをやっと認識しました。
坂元裕二の孤高の新境地
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配信系ドラマで社会派ドラマが躍進する
■HBOの『チェルノブイリ』は歴史的な作品でしょう。こんなドラマはそうそう現れない。
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■日本でもWOWOWの『フェンス』は、かなり戦闘的で、地上波では当然無理だし、確実に日本のタブーに踏み込んだ意欲作。
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NHKドラマの(異常な)豊作具合
■2024年放映のドラマだけでも、これだけの秀作、傑作がありました。『虎に翼』も、前半はどうもドラマ性が冴えず、配役の小ささも相まってドラマとしての芳醇さがなかったけど、後半はかなり強引に先鋭的な原野に進出したようですね。通しで観るとやはり、かなり戦闘的なドラマだった模様。いずれ、改めて観ます。
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■過去作についても、掘り起こしていくと、これだけの歴史的傑作がありました。渡辺あやの『カーネーション』はまた格別の傑作。死ぬまでに観られて良かった。
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正直、こんなドラマは観なくて良いよね!
■じっさいのところ、漫画原作とかお仕事系ドラマは基本的に観る価値がないのでスルーしています。特に、人が死ぬとか死にそうにならないとドラマが作れない系のドラマ(事件もの、医療もの)は特に観る意味がないと感じます。人の平安な心の中に、「火のないところに煙を立てる」所業、いわゆる扇情的なドラマだと感じるからです。
■そうしたドラマは、ほとんどが説明系ドラマで、説明台詞頼みの紙芝居です。「火のないところに煙を立てる」なら、それなりに、語る意義のある、価値あるテーマ設定が必要ですが、ほとんどお目にかかれません。どうでもいい殺人事件の経緯や謎解きを延々と説明されても、ほんとにどうでもいいです。。。何も得るところがありません。時間の無駄です。(主に民放地上波でやってますけどね。)
撮影賞はこのドラマ!
■2年くらい前から、テレビドラマもほとんどがシネマカメラ(デジカメ)で撮影されるようになりました。それまでの機材は、ENGカメラで、いかにもビデオ撮りという画調でした。それはそれでメリットが生きる場合もあって、味になることがあるんですけどね。
■海外の配信系ドラマが全部映画並みのルックなので、わが国でも追随してシネマカメラが主流となったものです。そのため、映像のクオリティが急激に向上しました。でも、まだまだ昔ながらの撮り方のままで、機材だけシネマカメラになりましたというパターンが多いですね。使いきれてない。そのなかでも昨年出色だったのは、NHK『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』の中村夏葉のキャメラワークですね。これは撮影賞ものだと思います。完全に映画並みの映像表現でした。
■次点が『燕は戻ってこない』の佐々木達之介。これはNHKきっての名手で有名人なので、さすがですね。演出の田中健二との相性も良かったと思います。と思ったけど、『マイダイアリー』の牛牧信夫も忘れられないなあ。いかにも青春映画らしいフレッシュでピカピカしたルックだけど、テレビドラマ的な撮影ではなく、映画的なキャメラワークを意図していたと思う。
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■別格が『大豆田とわ子と三人の元夫』の戸田義久の撮影で、これは2021年のドラマなので、あれですが、このあたりからわが国でもシネマカメラの優位性が確立したと思います。日本のテレビドラマの映像がここまで洗練されるとは!その業界内での影響は、大きかったと思います。