参考
■おなじみ(?)待機中の駄話が大好きな仕事をしない二人組刑事の右往左往を描くコメディ活劇。今回は活劇部分が増えてますが、メインキャストはほぼ絡みません。ゲスト陣が大奮戦という形です。なので、コント部分がちょっと減っているのですね。脚本はじろう(シソンヌ)が全話担当して、土屋亮一(#3、5)、今井太郎(#4)も参加している。
■#1「 その刑事、無能につき」での「おしっこからのメッセージ」のコントは秀逸で、中盤#3「世界一無駄で無謀すぎる銃弾」での「ようこそうっかり者の世界へ!」もケッサク。トヨエツはヤクザの組長を知らずに逃がすし、中村倫也はマトリの潜入捜査官を真正面から撃つ。まあ、それでも最終的に手柄を上げて事件を解決するという緩さ。
■司令室の場面が大幅に改良されていて、前シリーズで違和感が残った木村佳乃と清野菜名のふたりの背後の処理について、ちゃんと問題点を昇華している。新人を配して、ふたりの奥や背後でリアクションをとる配置にしたので、司令室の空間に一体感が生まれた。前シリーズでは完全に書き割りに近い背景だったからね。「なすカレー談義」も大概狂っているけど。
■木村佳乃のオーバーアクトも、なんとなく見ている方が慣れてきて、素直に笑えます。しかも、かなりキュートに見えてくるから不思議。というか、素直に美人ですからね。#5「チャンスをピンチに変える男」でついに崩壊と暴走を繰り返す場面が木村佳乃の真骨頂で、えらいことになってます。清野菜名との掛け合いなんて、ストレートに殴り合いですからね。木村佳乃はアスリートだし、清野菜名はアクション女優だし、真剣勝負ですね。なかなか秀逸な見せ場でした。
■福島から出てきた少女を白石麻衣が演じて、ギターの弾き語りで殺伐としたフォークソングを披露する。「ひとごろしの歌」ですからね。そうそう中国マフィアのボスを演じたテイ龍進という人(だよね?)が強烈なキャラクターで、出色。アクション映画にはこういう顔が必要なんだ。