NHKの『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』は、かなりクールだった

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星新一の有名なショートショートを15分ドラマに仕立てたシリーズだけど、配役は異様に豪華だし、映像も妙に立派なので、相当に金がかかっているはず。NHKでしかありえない贅沢な作品だ。

生活維持省は傑作で、これ永山瑛太の代表作でいいのでは。星新一の無駄のない語り口が、実は映像化に向いていることを認識した。なんで今までそんな企画がなかったのだろう?脚本と演出は望月一扶という人で、テレコムスタッフの人らしいけど、非常にうまい人。まあ『ブレードランナー』とか『セブン』とかをイメージしただろうけど、実に決まっている。ロケ撮影もホントに映画並み。クレジットはないけど、なんとこれ山崎裕が撮っているのだ。そりゃ凄いはずだ。なんで?

「見失った表情」は菅井祐介の脚本・演出で描く、これもなかなかの傑作。撮影は井手口大騎ダグラス という人で、いつものコンビらしい。SFとして映像づくりがクールだし、『ラ・ラ・ランド』にチャレンジした長廻しのミュージカルシーンまであるという贅沢な作品で、主演の石橋静河が、やはり素晴らしい。

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