■演出は中島由貴からベテランの伊勢田雅也に代わりました。ええ歳のDですが、軽快にラブコメをぶちかまします。#4で#1の冒頭の三千体一千の合戦場面に回帰しているのですが、気が付かない人もいそうですね。#5「走れ! 初デート」はその合戦の件は意外とあっさり終り(Dが交代したから?)、若君が敵方の高山一族に矢を射られて瀕死の重傷を負ったことから、唯は若君を現代にタイムスリップさせます。その後、平癒した若君はなかなか戦国時代に戻らず、戦国時代では若君が失踪して、唯之助に嫌疑がかかり、城から逃げ出します。以上が#6「平成に若君キター!」まで。
■若君役の健太郎(現:伊藤健太郎)が初見からちゃんと若君に見えるのが偉いところで、唯が一目惚れする動機に説得力がある。平成の現代では初恋も知らない、足が速いだけが取り柄の(可愛すぎるけど)女子高生なのに、恋に一直線に生き始める。若君は、早々に戦国に時代に戻るのかと思いきや、急に感染症になってずるずると現代に居残る。
■結構豪勢な戦国の砦が堂々と登場するのに驚くけど、これはワープステーション江戸にあるらしい。しかも、同施設はNHKエンタープライズが管理しているから、実質的にNHKのオープンセットということですね。凄いな。そりゃ、この施設ありきの企画だな。そもそもPの内田ゆきはNHKエンタープライズの所属(当時?)らしいから、同施設を使う想定で企画を出すように言われたのかも。
■その後、若君が戦国時代に戻ってきて、唯は若君の兄成之(松下優也)が敵の高山(こうやま)と密謀して、羽木(はぎ)を狙っていることを知るが、若君の気遣いで唯は現代に転送されてしまう。若君はタイムマシンのエネルギーの都合であと2回だけと言ったけど、実はあと1回分しかなかったのだ。というのが#7「待ってます戦国で!」、#8「満月よ! もう少しだけ」までのあらすじ。
■ともさかりえがちゃんと元々は武家出身の百姓女という役柄を説得力ある演技でちゃんと演じているのが見どころで、成長したなあ。まあ、いまや大ベテランですからね。なお、阿湖姫を演じる川栄李奈も今やお母さんで、しかも舞台版の『千と千尋の神隠し』ロンドン公演で主役ですよ。まあ、黒島結菜だって、もうお母さんだから、みんな成長したなあ。。。