お馴染みシリーズ第7弾『機動捜査班 無法地帯』

基本情報

機動捜査班 無法地帯 ★★☆
1961 スコープサイズ 64分 @アマプラ
企画:柳川武夫 脚本:長谷川公之、宮田達男 撮影:中尾利太郎 照明:吉田一夫 美術:西亥一郎 音楽:小杉太一郎 監督:小杉勇

感想

■機動捜査班シリーズの第7作目。前に観たのは2作目だったので一気に飛んでしまいました。でも、同じ年の作品なので、毎週のように公開されていたわけですね。

■組の幹部がポン中の男(深江章喜)に射殺されたが、その背後には神戸から流れてきた合田(二本柳寛)という男が関与しているらしく。。。というお話で、配役はほとんどレギュラー陣ですね。いつもの顔ぶれが似たような役を演じる。

■黒幕をめぐる二人の女の人物造形が見どころで、一人は神戸から一緒に流れてきた情婦だけど、顔に火傷を負うと嫌われて山谷のドヤで売春して生き延びているヒロポン中毒の女(南寿美子)。もう一人は主人公の幼馴染だったかもしれない今の情婦(香月美奈子)。ただ、主人公の大宮刑事との関係はあっさりしたもので、クライマックスもヘリコプターまで駆使したスペクタクルになってしまうのは勿体ないなあ。しっかりドラマで押せばいいのに。

■使い捨てにされて惨殺されるポン中のチンピラ深江章喜が、今回の踏んだり蹴ったりの脇役枠で、母親まで登場させて底辺に生きる人間像を垣間見せるが、これもいまいち焦点を結ばない。『七人の刑事 終着駅の女』のようにはいかないのだ。

参考

maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp
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顔に大きなキズを負った女の系譜『示談屋』
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