■うちのブログはもともと趣味性の高い映画ブログなんですが、むしろオーディオネタの方がアクセスが多いかもしれないという、残念な傾向があります。。。いや、どっちも大好きなので良いんですけどね!
■さて、今回は、オーディオはオーディオでも、カーオーディオの話題で一席ぶってみましょうか。久しぶりにレンタカーを借りたので、マツダ3用に新規に開発された「マツダ ハーモニック アコースティックス」の素性について記録しておきたいと思います。以下の記事にその概要が記されていますね。
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■とはいえ、マツダ3のカーオーディオについてオーディオマニア(?)の視点からの記事は意外と少ないようなので、参考のために個人的な印象を備忘的に記録しておきます。
■そういえばCX30も試乗しているので、そのときにも「マツダ ハーモニック アコースティックス」は経験しているのですが、あまり真剣に聞く機会がなかったので、今回はいい機会でした。常用しているUSB持参で聞きましたよ。
■でも、その印象は今使っている前世代のマツダ社のレギュラーオーディオとそんなに違わないよねという感想でした。前世代のマツダ車のオーディオはベトナム製スピーカー(@デミオ)を使った安手の仕様ですが、なぜか意外と音が良いのですね。特に小型車でその傾向があり、容積の小ささが有利に働いていると感じます。
■一方「マツダ ハーモニック アコースティックス」の特徴は高音を受けもつツィーターの設置位置を変更した点で、これが最大の効果を生んでいます。ドライバーのほぼ耳の位置にツィーターがあるので、高音が鮮明で、定位に優れる。この効果がもっとも目立ち、従前のオーディオシステムとは段違いな精細さと鮮明さを生む。
■一方、低域は非常に上品で、下品なドンスカいう重低音は出さない。明らかに、品の良いピュアオーディオ志向だ。ドンスカが良い人にはアメリカ指向のBOSE仕様も用意されているから、明確な棲み分けが設定されているのだ。従前からマツダのサウンドはスッキリ指向で、欧州車のもっと重低音が厚いオーディオメーカーの設計とは一線を画す。これは明確な意思のするところだろう。(MINIのオーディオは分厚くて良かったなあ)
■でも、個人的に愛好する昔の歌謡曲とか、GSサウンドとか、リズム歌謡とか、R&Bには向かない。パワフルなガッツがないからだ。音質が上品すぎるからだ。筆者の好きな和田アキ子とか黛ジュンとか朱里エイコはいまいち弾けない。
■で、ああ残念だなあ、これなら従前のシステムとそう変わらないなあと感じていたところ、NHKのFM放送でクラシックを流したところ、印象が激変した。これが実に良いのだ。従前のシステムでは明らかに力不足で、スケール感も立体感もなくて、ちっとも楽しくなかったクラシックの楽曲が、実に鮮明に立体的に再生される。「マツダ ハーモニック アコースティックス」は、本格オーディオ志向だったのだと実感される瞬間だ。欧州で売ることを意識して、クラシックの再生能力に力点をおいて設計したように感じる。ロックとかポップスの派手な楽曲にはBOSE仕様を用意したから、マツダ純正のオーディオはとことん上品にまとめるよというメッセージを感じた。その意気や良しというところだ。さすがにマツダの視点はマニアックだ。
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■ちなみに、マツダ3(1.5リッターガソリン車)の車としての面白みは、その走りにあり、実に機敏に走ります。非力という声も聞きますが、普通に街中を走るについてはなんの不足もありません。アクセルを必要なだけ踏めば気持ちよく加速します。あっという間に80キロくらい出ますから、要注意です。その操作性の気持ちよさはさすがにマツダ車です。これ以上の加速性能は、交通法規を無視した世界に突入すると思います。
■ただ、最大の欠点乗り心地の悪さで、むしろ年次改良で洗練されたマツダ2の方が良いくらいですね。道路の段差でゴンゴン突き上げが来ます。これは低速度域で顕著で、速度が出てきて、路面状態の良い道路だと、加速も意のままだし、滑らかで非常に気持の良い乗り心地でうっとりするのですが、低速域が弱いのがマツダ車の特徴ですね。この点は、多分年次改良でサスペンションが幾分改善されているだろうし、気になる人はあえてAWDを選択すれば、後部に重心が増すので、乗り心地は目に見えて改善するはず。(特に後部座席)この効果はデミオで経験済みです。
■さて、マニアックな映画の世界からプア・オーディオ経由でカーオーディオにも足を踏み入れた当ブログですが、いやあ、なかなか書いてて楽しいから、シリーズ化しようかなあ!(MINIのオーディオは明らかに高級だったなあ。。。)