永遠にオタク心を癒やし続ける謎の傑作アニメ『トップをねらえ!』

■アマプラに入っていたので、一気に観たよ。なにしろ、昔観たときは、VHSのレンタルビデオだったから、画質は比較にならない。
■高精細に再現されるトップワールドは、最近のデジタル彩色と違って発色が濃くて、線も太い。今の若者にとっては絵柄が古いと感じるのだろうけど、それが良い味。これくらい絵柄が濃くないとアニメを観た気がしない。
■せっかく一気観したので、その記念に感想を残しておこう。ホントに、中学生みたいな感想文ですよ!

#1 ショック! 私とお姉様がパイロット!?

当時も、SFパロディアニメとして観たよね。妙にクオリティが高いけど。後半、あんな展開になろうとは想像もできなかった。
当時まだ二十代後半だったメイン制作集団の、オッパイ描写への異常なこだわりも凄いよね。若き才能による、煩悩の最先端に洗練された発露というか。。。

#2 不敵! 天才少女の挑戦!!

戦死した父の母艦であった宇宙戦艦「るくしおん」が亜空間に漂流していることを知るとノリコは父の姿を求めて艦に乗り移るが。。。
このあたりの庵野演出は職人として非常に秀逸で、今見るとかえって新鮮。
相変わらず、美少女キャラの裸体への執着が異常で、制作スタッフには若い女性も多かったはずだが。さすがに異常な時代だったと感じる。

#3 初めてのときめき☆初めての出撃

今回改めてスミス・トーレンとの出会いと別れの淡い感じが、ええ塩梅に泣かせることに気づいた。派手な戦死ではなく、淡々と未帰還兵として描くあたりが、妙にリアルで静かに心を蝕む。
このエピソードも情感とメリハリの庵野演出が冴えて、バランスの取れたドラマを的確に描き出す。このあたりの控えめなバランスがいちばん好きだなあ。

#4 発進!! 未完の最終兵器!

ノリコはスミス喪失の痛手から立ち直り、ガンバスターに乗ることを決意する!
エヴァンゲリオンのグダグダ加減からすると、異様なほどの快テンポでお約束どおりにお話はずんずん進む。これが気持ちいいし、これで良い。
突如登場してスーパーロボットぶりを開花する謎のガンバスター。細かい説明はなにもないけど、でかくてごついから強いんだ。

#5 お願い!! 愛に時間を!

ついに庵野秀明が脚本にも参加して、昭和40年代東宝映画オマージュを隠そうともせず、趣味嗜好はもうすっかりエヴァンゲリオン。編集も含めて演出スタイルが完成している。というかワンパターン?
ガンバスターの痛快無比の大活躍も痛快。
ちなみに、敵中心突入作戦で、コーチと二度と会えないのではと怯むお姉さまをノリコが励ます名場面、どこかで観たなあと思えば、『ハートキャッチプリキュア!』のクライマックス、キュアブロッサムが復讐心に飲み込まれそうになるキュアムーンライトを「私の憧れた月影ゆり!」と呼びかけて正気に戻す感涙の名場面とそっくり。きっと参考にしているよね。
maricozy.hatenablog.jp

#6 果てし無き、流れのはてに…

伝説のモノクロ回で、感動の最終回。
きっとスケジュールのしわ寄せで制作期間がとれず、苦肉の策でのモノクロ版かとも思ったが、庵野秀明岡本喜八への異常な愛情の賜物か。どうしてもモノクロ、シネスコサイズの映画を作りたかったんだね。
庵野秀明より若いのにエヴァンゲリオンには乗り切れないこの若年寄にも、本作は永遠のマスターピースだ!

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