基本情報
ある兵士の賭け ★★★
1970 スコープサイズ 136分 @AMAZONプライムビデオ
原作:ジェームス・三木 脚本:ヴィンセント・フォートレー、猪又憲吾 撮影:金宇満司、奥村佑治、西山東男 音楽:山本直純 監督:キース・エリック・バード 共同監督:千野皓司、白井伸明
感想
■1960年、別府の孤児施設白菊寮に募金を届けるため、座間基地からアレン大尉と若い兵士の二人が、徒歩で2週間で別府まで歩ききる賭けに出る。アレンが朝鮮戦争で民間人を誤って射殺していたことを知る報道カメラマンの裕次郎はその動機を疑問に思う。。。
■という実話ベースのお話で、石原プロモーションの大作。とはいえ、ほぼロケ撮影なので、美術費が膨大な超大作というわけではない。キャストも小粒で三船敏郎もゲスト出演で顔見世程度だし、左卜全に至ってはほぼ顔も映らない。無駄にグラマーでケバい村娘が渚まゆみというのも何なんだか。
■しかしこれ映画としては結構面白くて、前半どうなることかと心配していると終盤にちゃんとテーマがキレイに収束してくるから、決して失敗作ではない。途中ほとんど登場しない割に裕次郎で締め括る構成も悪くないし、アレン大尉がそこまでして徒歩踏破にこだわる心情がついに明かされないのがこの映画の肝で、成功のポイント。朝鮮戦争からベトナム戦争までちゃんと描かれるし、意外にもちゃんとできた意欲作だよ。
■確かにかなり冗長な映画ではあるのだが、そこは山本直純の楽曲の聞き所でもあり、徒歩行の単調さを観客にも共有させる効果を狙ってあえて編集で縮めなかったのだろう。ある意味で、『砂の器』の先取りだったかもしれない。
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