阿刀田高サスペンス「海が呼ぶ」

阿刀田高サスペンスの一本。1990年に放映されたが、これはさすがに観てなかった。

■脚本:中村務、音楽:樋口康雄、撮影:水巻祐介、照明:安藤清人、監督:小川誠というスタッフで、萬田久子、桑名正博、長門裕之、水原ゆう紀らが出演。海辺の貸別荘に来た若い女が誰かの呼ぶ声を聴くようになり、元の住人の妻が自殺したと聞くが、という幻想的なスリラー。東映京都の制作ですね。

■このシリーズは主演女優のイメージビデオ的な映像を狙っているらしく、萬田久子もファッショナブル。60年代なら完全にコントラストの高いルックで、怪談風に作っていただろうね。

■主人公は恋人と別れて自殺を思って海辺に来たという話だが、正直、あまり面白くはない。長門裕之がやたらと死んじゃいかんよと説教するのもやりすぎ感が。ラストの切れ味も悪くて、凡作。原作小説の記憶もあまり無いのだが、どうだったかなあ。

参考

『夢判断』に所収。阿刀田高の有名な短編集ですが、今では電子書籍じゃないと読めませんね。

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