■あの傑作『クローバーフィールド』とどんな風に繋がるのかという興味だけで観てみたわけだが、全く面白くない、何の意外性もないSFサスペンス映画だったよ。凡作。サスペンス映画として丁寧に作られているのはよくわかり、ダン・トラクテンバーグという監督は悪くない。細かい伏線もちゃんと機能していたり、ちゃんと合理的に作られた映画ではある。でも、全体的に枠組みが古くさくて、いくら細部で頑張ってもむなしいという残念な映画。
■ヒロインのメアリー・エリザベス・ウィンステッドも微妙にトウが立っていて、ピチピチした健康的なお色気とも呼べないし、なんだか中途半端。意志が強く理知的なヒロインというのも、ステロタイプでしかないし、いつの映画?って感じ。このお話のどこが魅力的で、どこに勝算があって映画化しようと思ったのか、全く理解に苦しむ謎映画だ。