MAMA ★★★

MAMA
2013 ヴィスタサイズ 100分
DVD

■着想と怪異描写の秀逸さは確かにそのとおり。Jホラーから多くを学んで、その先を目指す意欲が怪異描写の端々から活き活きと伝わってくるのは非常に好ましい。MAMAと呼ばれる亡霊を小出しにしながら恐怖感を高める怪異演出は明らかにジェームズ・ワンなどより上手。サスペンスが効いているのも好ましい。ただし、終幕の回収がマズイ。
■デル・トロが製作しているのだが、なぜか最後をファンタジーにしてしまう悪い癖があり、本作も例外ではない。せっかくハードな恐怖感を作り上げてきたのに、最後にファンタジーでした、と言われると非常に腹立たしい。MAMAの襲撃はその変形も含めて非常に見応えがあるのに。そういえば、ジェームズ・ワンだって『インシディアス』をファンタジーにしてしまったように、いまハリウッドはホラーを求めていないのかもしれない。
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