Pixels
2015 スコープサイズ 105分
Tジョイ京都(SC2)
■アダム・サンドラーの最新作はVFX大作仕様だが、フォトリアルなCGではなく、ピクセルまるだしのローテクCGキャラを最新CGで描きなおすという手の込んだ趣向。変人コメディとしてはいつものアダム・サンドラー映画で、安定路線だが、いつもよりスペクタクルを増量している。監督も仲間うちではなくクリス・コロンバスを連れてきて大作の要としている。
■お話の組み立ては教科書どおりで、アダム・サンドラー映画の法則に忠実に作られている。中盤のセンチピード対戦は特に感動的で、負け犬の中年オタクたちが存在意義を問われることになる。オタクに指揮権を渡せ!の見せ場には素直に感涙。実質的にはここがこの映画の頂点である。そのドラマ的な見せ場を際立たせるためだけにショーン・ビーンが招聘されているのも見所。俺たちの子供時代は無駄じゃなかった!という叫びにもまたまた感涙。
■今回は2D版だったが、センチピード戦の場面などは3D版の方がより自然な空間表現を理解できるだろう。アダム・サンドラーとミシェル・モナハンのロマンスも定石どおりだけど、さすがによく出来ているので、ミシェル・モナハンがチャーミングだし嫌味が無い。アダム・サンドラー映画としては上出来の部類だ。
参考
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