Cleopatra
1934 スタンダードサイズ 100分
DVD
■セシル・B・デミル版のもちろんモノクロ映画の『クレオパトラ』で、前編はシーザー編、後半はアントニー編という構成。クローデット・コルベールの引き摺る豪華衣装の描写や奥行きを強調したスペクタクルな画作りはさすがにデミルらしいこだわりだが、正直なところマンキーウィッツ版『クレオパトラ』の方が単純に凄い。マンキーウィッツ版が当初の計画通り3時間前後編として完成していたらなあ。
■セシル・B・デミルのスペクタクル趣向は映画がカラー、ワイドに進出する必要があったようだ。大味とはいえ『サムソンとデリラ』は会心作だったと思うよ。