ローマ帝国の滅亡 ★★★★

THE FALL OF THE ROMAN EMPIRE
1964 スコープサイズ 194分
DVD

ローマ帝国の滅亡 [Blu-ray]

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サミュエル・ブロンストンが『エル・シド』『北京の55日』の大ヒットに続いて送る超大作3時間映画で、監督はアンソニー・マンだが、これが意外に良い出来。リヴィウス、ルシラ、コモドゥスの三角関係を中心にメロドラマとしてドラマが構築されており、60年代超大作らしい巨大な美術セットや膨大なモブシーンの説得力に加えて、ローマ帝国の終わりの始まりの物語をある時は理知的に、ある時は叙情的に、ある時は熱っぽく語る語り口の陰影は、超大作3時間映画ならではの緩慢さもあるものの、なかなかよく出来ていると思う。
■特にユニークなのは、アレック・ギネス演じるマルクス・アウレリウスババリア征討から毒殺までを描く前半の陰鬱な北方ロケの終末観と後半のローマでの煌びやかな繁栄の対照が見事なところ。さらに、三角関係の中心にソフィア・ローレンではなくスティーヴン・ボイドが置かれている点で、コモドゥスはどう見ても同性愛者として描かれている。(続く)

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