くもりときどきミートボール ★★★☆

CLOUDY WITH A CHANCE OF MEATBALLS
2009 スコープサイズ 90分
DVD

■CGアニメならではの表現力で、水から食べ物を生み出す装置を発明した主人公の冒険を描く痛快娯楽映画。空から食べ物が降ってくるというアイディアをこれでもかと気合を入れたCG表現で描くので、観ていると気分が悪くなること請け合い(?)の力作だ。

■キャラクターデザインだけ見ると、大丈夫かと心配になるが、これが実に魅力的な演技を見せるから侮れない。周囲に巻き起こる奇妙な大災厄の描写は半実写的な描きこみで、破壊シーンもふんだんなので、スペクタクルな醍醐味も味わえる。スパゲティの竜巻という奇想天外なアイディアが説得力のある、立体感ある映像になるのだ、凄いぞCG。

■人間の欲望についての寓話と父親からの承認という盛りだくさんのテーマ設定なのだが、一番感動的なのは、主人公が知り合ったお天気お姉さんの秘めたオタク性を引き出して、少女時代のメガネっ子に戻してしまう場面だ。メガネをとると実は美少女というのは定番だが、その全く逆で感動させるという高等テクニックを見せる。

アメリカ映画には、オタクっぽい変人がそのユニークなアイディアで社会の危機を解決して社会に承認されるというパターンがよく見られるが、本作もそのジャンルの佳作である。


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