『マグマ』

マグマ (角川文庫)

マグマ (角川文庫)

■小説家の想像力というものの直接的な有効性を思い知る経済情報小説。しかし、一種のSFとも呼べるのではないか。もちろん東北大震災の遥か以前に書かれた小説だが、原子力発電の危険性と地熱発電の有効さを分かりやすくおもしろおかしく解き明かす、佳作小説。
■かなり興味深く、フィクションとしてもおもしろい小説なのに、あまり大きく取り上げられないというところに、原子力発電に関する批判がいかにタブーであったかという事実が表れている。
■しかし、SF畑では新エネルギー問題をどう扱っているのだろうか。いかにもSF的な素材なのに、あまり話題作が聞こえてこないのが不思議だ。そこにもタブーが眠っているのだろうか。

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