震災お見舞い申し上げます

■このたびの東北地方太平洋沖地震で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。あまりの災害規模の巨大さと天災の理不尽さに心が潰れそうな思いです。
■また、被災された方、今も救助を待たれている方々が一刻も早く助け出されることを祈ります。遠く離れた場所から、直接手助けすることはできませんが、何かの役に立つ方法を考えます。
津波の恐ろしさはある程度分かっているつもりでしたが、今回の巨大津波の脅威は想像を超えたものでした。小松左京が「日本沈没」で示した想像の産物としての超巨大災害がまさに現前したように感じました。小松左京も、何千年、何万年規模で起こりうる巨大地殻変動と想定して書いたわけで、その一部がまさか現実のものになるとは、本人も思ってはいなかったのではないでしょうか。
小松左京はこうした現実もありうるという警鐘としてSF小説を書いていたはずなのに、現実の対応策は想像力に追いついていなかったわけですが、過去に何度も巨大津波に襲われた経験から万全の対応を備えていたはずの三陸地方が想定を超えた災厄に壊滅的な被害を蒙った現実には、自然の人間に対する壮絶な悪意すら感じます。
■一方、福島の第一原発は、複雑なプレート構成の上に浮き草のように漂う付加帯という日本列島の特異で不安定な地殻構造を見くびった安全対策ゆえに、日本では原子力発電は無理という根本的な問題点を白日の下に曝したものだと思います。盤石な地殻を持った大陸の内陸部であれば成立するのかもしれませんが、コンニャクのような日本列島では、そもそも根本的に無理なシステムであったということでしょう。放射能汚染がこれ以上拡散しないことを祈ります。
■外に漏れている放射性物質は現状ではそれほど激烈なものではないでしょうが、原発内部の最前線の現場で事故対応作業に従事する下請けの人々は確実に健康被害を生じる放射線被曝を経験しているはずです。

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