テレビドラマ雑感〜熱海のうぬぼれ捜査官?〜

■TBSの「うぬぼれ刑事」がなかなか面白い。特に戸田恵梨香がヒロインを演じた「地元流」は傑作だった。地方都市の小さく濃厚なヤンキー的人間関係の中に巣食う地獄風景をうまく戯画化して見せていた。戸田恵梨香がまたハマリ役で、中井貴一の中を穴に替えた穴井貴一を演じる矢作兼が得体の知れないキャラクターで、凄くいい。
三木聡の「熱海の捜査官」も異色作で興味深い。ちゃんとミステリーになっているのかどうか怪しいものだが、無国籍な南熱海の街の光景や人間像と脱力ギャグの無理やりな融合は、案外スリリングで楽しいよ。
■「MM9」も第5話で田口清隆がとうとう巨大怪獣シッポンを登場させて、思う壺で楽しかったよ。シッポンはぬいぐるみを作ったらしいが全身は見せないという演出で、ラストの攻防戦も怪獣の動きをストレートに見せない画作りになっている。かろうじて恥ずかしくない怪獣の見せ方ということだろうが、金があれば「ヒックとドラゴン」ができる訳だから、なんだか可愛そうになってくるよね。