次郎長三國志 第二部 次郎長初旅
1953 スタンダードサイズ 83分
NHKBS2録画
原作■村上元三 脚本■村上元三、松浦健郎
撮影■山田一夫 照明■西川鶴三
美術■中古智 音楽■鈴木静一
監督■マキノ雅弘
■ご公儀の追及を避けて初旅に出た次郎長一家が沼津の佐太郎(堺左千夫)とその女房お徳(隅田恵子)のなけなしの歓待を受ける場面をメインに、石松が登場するまでを描くシリーズ第二作。
■貧乏居酒屋の佐太郎が女房お徳に気を使いながら次郎長たちをもてなそうとする見せ場はマキノ節の独壇場。佐太郎夫妻の志に応えるために酔ったふりをする次郎長一行の気遣いに笑い泣きを誘われる。
■マキノ映画ならではの、たおやかな女らしい外見の底に男勝りな気性を秘めた市井の女たちの存在が、やくざな男たちと同格に扱われるのが見所で、マキノ映画らしい”型”を重視した演技指導で、名優ではない女優まで輝きはじめる。