次郎長三国志 第三部 次郎長と石松 ★★★

次郎長三國志 第二部 次郎長と石松
1953 スタンダードサイズ 87分
NHKBS2録画
原作■村上元三 構成■小国英雄 脚本■松浦健郎
撮影■山田一夫 照明■西川鶴三 
美術■北猛夫、阿久根厳 音楽■鈴木静一
監督■マキノ雅弘

■追分の三五郎と石松がお仲に惚れるがともに振られるエピソードと、次郎長一家が博打開帳の咎で投獄されるエピソードを中心に、黒駒の勝蔵一家との確執を重ねてゆくシリーズ第三作。

■三五郎を演じる小泉博の演技力に驚かされるのが、この次郎長三国志シリーズだが、三五郎初登場で大活躍。アプレゲールな青年像を現代劇風に盛り込んでいる。バカ正直で純情な石松と口からでまかせの三五郎の凸凹コンビが、男勝りの度胸と才覚を併せ持ち、諸国を流れ歩くいい女、お仲に振り回される。お仲の女っぷりは、次作の「勢揃い清水港」で遺憾なく発揮される。本作はその前哨戦といったところ。

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