レディ・ウェポン ★★★

NAKED WEAPON
2002 ヴィスタサイズ 92分
DVD

レディ・ウェポン [DVD]

レディ・ウェポン [DVD]

  • 出版社/メーカー: タキコーポレーション
  • 発売日: 2005/04/08
  • メディア: DVD

■例えば70年代の日本映画のような、もっと扇情的なエロティックバイオレンスかと思いきや、さすがにマギーQ、アンヤといったモデルを起用しているだけに、そうした描写な案外淡白で、監督にチン・シウトンはそこにはあまり興味が無いようだ。むしろ、監督の興味は物語の後半の女殺し屋とCIA捜査官とのロマンスのほうに傾いているし、実際そちらの表現のほうが微笑ましく、よくできている。
■とはいえ、もちろんアクション監督出身で、ここでも自分でアクションをつけているから、アクションシーンについては抜かりが無く、ありえない超絶テクニックが惜しみなく披露される。かなりの部分を本人が演じているが、さすがに吹替え場面も多いようだ。意味無くクルクル回ったり、腕や足を振り回したりする舞踏的な場面は吹替えが多いだろう。個人的には高島令子似のマギーQよりも杉本彩を穏やかにした感じのアンヤが可愛いと思うぞ。
■マギーQとアンヤの二人が対等に主演かと思いきや、マギーQが主演で、後半は生き別れになった母(チェン・ペイペイ)と再会し、好感ダニエル・ウーとの純情なロマンスに発展、日本人ヤクザとの”ありえない”一騎打ちに感動する。ラストなんて完全にメロドラマだが、マギーQとダニエル・ウーという”スター”が演じると様になるのだ。ダニエル・ウーは「ワンナイト・イン・モンコック」では男前過ぎると文句をつけた気がするが、正統派の男前だよ。日本映画にもダニエル・ウーが欲しいぞ。

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