■このところ、なぜか伊福部昭が聞きたくて、廉価版CDでお馴染みのナクソスから出ていたシンフォニア・タプカーラ他を買ってみた。廉価版といっても、最近は価格値上がりが顕著で、普通に1200円なり。ちょっと前まで800円とか900円程度で売っていたようだが。
■シンフォニア・タプカーラは、それこそ20年以上前にNHKFMで聞いた(確か録音したよなあ)きりなのだが、このCDには十分満足した。一般的には演奏に熱がこもっていないと言われていてあまり評判は高くないのだが、他の演奏と比較ができないので、これはこれで十分に伊福部節を堪能できる。新しい録音なので、音の状態も悪くないし、伊福部昭入門には最適でしょう。単純に楽曲の力だけで、アドレナリンが沸く。
■SF交響ファンタジー第1番は、確かにメリハリが薄く、要所での溜めが少ないので、映画に馴染んだ者にとっては迫力不足という印象が否めない。これじゃ高速度撮影の怪獣が出現するタイミングと合わないよなあ、と正直感じる。もっと荒々しくないとね。
■久しぶりに伊福部節を満喫していると、BS2のアニクリ15枠で「おんみつ☆姫」というバカなアニメが目に止まる。1分間、動画が一気呵成に動き回るアクションで、作風としては、昔懐かしい「うる星やつら」の暴走パロディエピソードという感じだが、音楽がなぜかシンフォニア・タプカーラ。宇宙刑事のパロディまで含めて完全に80年代ノリなのだが、アマチュア製作の8ミリ映画のようで懐かしくて、ちょっとしみじみしたよ。

- アーティスト: ロシア・フィルハーモニー管弦楽団,伊福部昭,ドミトリ・ヤブロンスキー,エカテリーナ・サランツェヴァ
- 出版社/メーカー: Naxos
- 発売日: 2004/12/01
- メディア: CD
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