テレビドラマ雑感=2008/5/1=

奥田恵梨華奥田恵梨華奥田恵梨華。あー、すっきりした。「サラリーマンNEO Season3」が好評放送中ですが、奥田恵梨華はかわいーなー。広末涼子にちょっと似ているのが難ですが、可憐で素朴で、ちょっと地味なところがいい味わいです。と思っていたら、若松孝二の「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」に出演しているのだ。さっき本屋でムック本の写真を目にしたところだが、いつものOL姿と打ってかわって、70年代ルックで、一層地味めな可愛さがアップ。もうめろめろですわ。あまり嬉しくはないけれど、連合赤軍も見てしまいそうです。連合赤軍は、なぜか高野八誠笠原紳司といった、70年代テイストを秘めた特撮俳優も大挙出演しているようです。
■今期のドラマは「ケータイ捜査官7」が台風の目のような気がするが、三池崇史の後は渡辺武や辻裕之といったVシネマ系の実力派監督が登板し、それはそれで堅実な作風なのだが、物語世界自体に魅力が乏しく、ケータイ電話のキャラクターに頼り切った作風に無理が感じられる。CGの品質も高いので、テレビドラマとしてはひとつのエポックだとは思うが、大人にはさすがに辛い・・・
■「トミカヒーロー レスキューフォース」も、白組のCGは豪華なのだが、ドラマが一向に面白くない。子供番組にしても、ヤバイくらいにレベルが低いぞ。満留浩昌が助監督で参加しているので、いずれ監督に昇格するはずだが、それにしても救いきれないのではないか。
■民放のバラエティ番組は言うまでも無く、民放ドラマも低調を極めており、大人の鑑賞に耐えるテレビ番組はほぼ全滅したようだ。「ラスト・フレンズ」が配役の豪華さで気を惹くが、ドラマとしては甘すぎで、山田太一倉本聡(実は好きではないが)、市川森一といった名脚本家がしのぎを削った一時期を知っているだけに、ほんとうに近年(といっても10年スパンだが)のテレビドラマの堕落ぶりは目に余る。「ラスト・フレンズ」もドラマとしてはあざといだけの野島伸司病ドラマだが、過激なイメージチェンジを図った上野樹里の存在感だけは圧倒的だ。天然ボケキャラから、180度の大転換を堂々と演じてしまうこの女優のポテンシャルは、どうだ!
■ということで、ついついNHKを見てしまう昨今だが、実際、NHKならではの贅沢な、悪く言えば無駄の多い(無駄=文化とも言える)番組は、少なくとも国民を低能化しようと企む民放よりはましな気がする。BS2で「名曲探偵アマデウス」というベタな番組が始まったが、クラシック入門としてはよくできた番組で、クラシックには強いNHKの地の利を活かした番組だ。平日の午前中にひっそりと放映されている「クラシック倶楽部」も、単にCDを聞くだけでは分からない、演奏家の技巧や表情を丸ごと鑑賞できる優れもの番組だ。なんといっても、音楽を映像編集(カッティング)によって、より効果的に見せ、聞かせることができることを教えてくれる。全ての回について凝った編集が観られるわけではないが、先日のエルサレム弦楽四重奏団の回はさすがだった。

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