韓国怪獣ヨンガリーとはなにか?

最終更新 2021/5/22
■今現在は以下の通り正規版のDVDが発売されているので、普通に観られますよ。合成カットはさすがに複雑なものはなく、精度が厳しいものがありますが、ミニチュアセットはなかなか気合が入ったもので見応えがあります。
■本編との繋ぎ合わせが雑なのが残念で、本編と特撮場面の馴染みが悪いのも、韓国側スタッフがこうしたジャンルに不慣れなせいですね。勿体ないね!
■特撮担当の中川けんいちが、中川健一のことだと、主にテレビで活躍した東宝出身のキャメラマンに該当者がいるのだけど、本当かなあ。
■詳細は以下のブログが詳しいですね!
eiga3mai.exblog.jp

大怪獣ヨンガリ [DVD]

大怪獣ヨンガリ [DVD]

  • 発売日: 2014/07/23
  • メディア: DVD
■これもインターネットの恩恵のひとつだろうか、幻とも言われた1967年版の韓国製怪獣映画「大怪獣ヨンガリ」(これも正確なタイトルかどうかは不明)の映像が見られるようになっている。
■まずはお馴染みのyoutubeでほぼ全編の映像が見られる。ただし、これはカット版(多分)で、しかもトリミング版。さらにかなり褪色したプリントである。それでも動く映像が見られるだけでもありがたい気がする。
■しかし、youtubeにはもっと綺麗な映像がアップされている。こちらは一場面だけだが、シネスコサイズでピカピカのマスターが使用されている。どうも韓国で発売されているDVDの映像をアップしたものらしい。
■さらに、怪獣爆裂地帯!!には、同じく韓国版(?)DVDからキャプチャしたと思しき美しいカットが掲載されている。この画像を見る限り、怪獣のデザインは凡庸だが、セットや撮影の質感は実にいい感じだ。
■エキスプロが怪獣のぬいぐるみを製作したことで有名な映画なのだが、映像を観る限る、単にぬいぐるみに限らず、特撮カットは日本で撮影されたか、日本のスタッフが中心となって韓国で撮影されたのではないかと思われる。ミニチュアの精度には甘さが感じられるが、当時のテレビ特撮「マグマ大使」などに比べるとキャメラワークも沈着だし、「宇宙怪獣ギララ」や「大巨獣ガッパ」と比べても、決して引けをとらない堂々とした見せ方だ。実際、imdbによれば、特撮担当として中川けんいち(漢字不明)というスタッフが明記されており、特撮シーンの撮影自体が日本人スタッフのもとで行われたことを窺わせる。
ヨンガリのぬいぐるみのは顔の表情はもろにガメラやギャオスのタッチそのものだが、ジェット戦闘機やジープが怪獣の怪光線で真っ二つに切断される場面も、そのまま「ガメラ対ギャオス」の模倣であり、大映東京撮影所の特殊技術スタッフが参加した可能性が高い。実際、戦闘機の爆発シーンなど、「ギララ」や「ガッパ」よりも完成度が高いではないか。
■しかし、67年といえば、まさにガメラシリーズ全盛期であり、しかも怪獣ブームの真っ只中、大映東京の第一線スタッフが韓国に渡る余裕があったのだろうかとも思える。中川けんいちとは、いったい何ものだったのだろうか。日本特撮映画史の謎だ。
■ちなみに、以下のgoogle-videoで全編シネスコで観れますわ。お〜、グレート!(注記:もちろん今は観られませんよ!DVD買いましょう!)
http://video.google.com/videoplay?docid=-5845609159683382790&hl=en



maricozy.hatenablog.jp
maricozy.hatenablog.jp

© 1998-2024 まり☆こうじ