BURNT OFFERINGS
1976 ヴィスタサイズ 116分
DVD
■”呪われた家”映画の古典だが、幽霊が出るわけではない。呪われた家で起こる怪異現象自体は「チェンジリング」などのほうがよほど冴えており、今見ると特に怪奇映画として優れているとは思えないのだが、本作は主演のカレン・ブラックとオリバー・リードが次第に取り憑かれたように変貌してゆく演技合戦が見所で、実際のところ「シャイニング」のジャック・ニコルソンよりオリバー・リードのほうが巧演ではないかと思われる。
■ベティ・デイビスやバージェス・メレディスといった往年の大俳優も所を得た脇役として活かされているのだが、ダン・カーティスという監督、怪異描写にはあまり執着が無いようで、むしろ役者の演技を引き出すことに長けているように見える。