時をかける少女 ★★★

時をかける少女
2006 ヴィスタサイズ 100分
DVD
原作■筒井康隆 脚本■奥寺佐渡
音楽■吉田潔
監督■細田守

 細田守がやっとメジャーに認知されたことは喜ばしいが、いい年こいた大人の観客には、主人公3人の設定は気恥ずかしくて、というかうそ臭くて見ていられない気がする。

 大の女子高生が、あんな今風のイケメン(キショ)男子高校生の間に挟まって性的なことが何もないように振舞っている人間関係自体のあり方に到底リアリティが感じられないからだ。小学生や中学生ならまだしも、高校2年生になってあんな人間関係が普遍的に成立するはずが無いではないか。自意識の塊の年代が。だから漫画にしか見えないのだ。しかもあまり繊細ではないタイプの。

 細田守のことだから映像作りの点では見ごたえのある部分が少なくないが、どうも素直に感動なんてできないわなあ。


© 1998-2024 まり☆こうじ