呪怨 パンデミック ★★★

THE GRUDGE 2
2007 ヴィスタサイズ 102分
TOHOシネマズ二条


 前作のヒロイン、カレンが日本で入院したとの知らせを受け、日本にやって来た妹は、姉が呪われた家に立ち入っていたことを知る。香港人記者から忌まわしい事件の顛末を聞くが、カレンが投身自殺を遂げてしまう。一方、シカゴのあるアパートでは、住民たちが不気味な変容を遂げ始めていた・・・

 伽椰子と俊雄が海を越えてアメリカ本土に上陸する!というイベントを中心に据えたシリーズ第2弾で、第3弾への繋ぎという位置づけ。伽椰子の母親まで登場し、伽椰子の秘められた幼少時代が描かれるというのは興味津々だが、結局のところ期待はずれ。母親がいきなり英語を喋りだすのは、単純に呆気にとられる。

 今回はヒロインに小不細工な女優を揃えたというのがユニークなところだが、正直なところ前作のほうがよほど面白い。前作にあった、東京のアメリカ人という異邦人感覚が希薄となり、舞台こそ東京で、実際東宝撮影所で撮影もされているのに、アメリカ人と香港人が主役で、日本人が本格的に絡まないという設定のせいで、日本が舞台となる面白みが半減してしまった。

 恐怖描写も陳腐化が激しく、正直なところ中田秀夫の「怪談」の赤子の場面などのほうが、よほど挑戦的だ。おまけに、TOHOシネマズ二条は音が大きすぎて、見せ場になると”怖い”のではなく、”うるさい”ので困る。

 呪怨が日本からアメリカ本土に上陸するというプロットは、9・11以降のアメリカの潜在的な恐怖感を反映したものだろう。

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